いま、できること。

伊豆山で土石流が起きてから1カ月が過ぎました。
自衛隊や機動隊、消防隊の方々による活動が終了し、その役割は地元の警察や消防のみなさんが担ってくれています。立ち入り禁止区域が緩和されたのを機に、熱海市在住の方限定でのボランティア活動も始まっています。

●熱海市災害ボランティアセンターのHPはこちら
日々の活動のようすはFacebookページで紹介されています。


友人が携わる災害支援のプロフェッショナル集団、シビックフォースも伊豆山地区の方々と協力しながら、学用品の支援や買い物の足をサポートする「往復バス」、子どもたちの「送迎ミニバン」、無料のタクシーチケット配布など、さまざまな支援活動を実施してくれています。

●シビックフォースのHPはこちら。活動支援の寄付も受け付けています。


なかなか思うように動けない自分に何ができるだろうと考えてみても、具体的にできるのはお金や物資で心ばかりの支援をすることだけ。悶々としているよりは頭と手を動かして、前回に続いてわかる限りの情報をまとめていこうと思います。


まずは寄付
具体的な寄付先などは熱海市のHPで紹介されています。悲しいかな、義援金支援を装った悪質サイトもあるようなので、市のサイトからアクセスするのが安心です。
そして熱海に限らず、被災地支援でよく聞くけれど意外と知られていないのが「支援金」と「義援金」の違い。日本財団のHPを参考にまとめました。熱海市の場合、「支援金」はふるさと納税などを通じて、「義援金」は銀行振込や義援金箱の設置などで受け付けています。

●支援金:応援したい団体を選び、被災地での支援活動に役立ててもらうお金。

・使い道は各団体に任せる。各団体は使途や収支報告を行い透明性を確保する。
・各団体が各自の判断と責任において、すぐに活用できる。
・現地での人命救助やインフラ整備などの復旧活動に使われる。

●義援金:被災された方にお悔やみや応援の気持ちを込めて贈るお金。

・寄付金の全額が被災された方に公平・平等に配布される。
・被災地での復興事業や緊急支援には使われない。
・被災された方の人数や状況など、正確な情報を把握した上で均等に分配されるので、届くまでに少し時間がかかる。


そして支援物資
熱海市では、支援物資の受け付けを再開しています。事前に電話での申し込みが必要ということだったので、さっそく申し込んでみました。

①コールセンターに電話する
熱海市支援物資受け付けコールセンター:0120-713-213

②必要な情報を伝える
私が電話した時は、下記について確認がありました。
・個人 or 法人
・氏名
・電話番号
・送りたい物資
熱海市のHPに「支援をお願いしたい物品」が書かれているので、その中から選びます。私はコールセンターの方に「いま不足しているものはありますか?」と聞いて、飲料を送ることにしました。状況は日々変わっているので、申し込む際に足りていないものを聞いてみるといいかもしれません。

③支援物資を購入して送る
申請したものを購入し、指定の住所に送るだけ。その際、備考欄や名前の後など、伝票のどこかに「災害支援物資」と記入を。ネットショッピングを利用する際は、注文時の備考欄に「伝票のどこかに『災害支援物資』と記入をお願いします」と書くのをお忘れなく。


そして最後におすすめしたいのが、お取り寄せ。
熱海のいろいろなお店で、売り上げの一部を寄付するセットが販売されています。おいしいうえに寄付までできるので、自分用やギフトにぜひどうぞ。

La DOPPIETTA 熱海応援セット(8月31日まで)
熱海の食材や伊豆・静岡の名産を使ったジェラートなど全8種類のセット。

Atami Box (9月9日まで)
海鮮、スイーツ、パン、名産品など熱海の名店の人気商品をセレクトしたBOXが届きます。

MILKFED.&熱海プリン 熱海復興応援セット
ファッションブランド「MILKFED.」とのコラボした苺×ミルクのプリン。

ホテルニューアカオ(8月31日まで)
オンラインショップの売り上げから20%を支援金として寄付。素敵な雑貨が揃ってます。

熱海美虎 熱海シュウマイ
海老や干し貝柱、たけのこなどがゴロゴロ入ったシュウマイ1個につき10円を寄付。


熱海以外でも、たくさんの取り組みが行われてきました。本当にありがとうございます。現在実施されているものをご紹介します。

銀座ウエスト シュークリームプロジェクト
あの銀座ウエストの絶品シュークリーム1個につき50円を義援金として寄付されます。
取り扱い店舗:銀座・青山・赤坂・ベイカフェ横浜・日野工場売店

ヤフー エールマーケット 買って寄付して応援(9月9日まで)
対象のスイーツや食品などを購入すると、1点ごとに100円がYahoo!基金「令和3年7月豪雨災害 支援募金」に寄付されます。

KAPELMUUR
サイクルウェアブランドのKAPELMUURでは、サコッシュの売り上げの半額と、カペルミュール渋谷ココチ店、大阪GF店、公式オンラインショップの売り上げの一部が、熱海市土砂災害の義援金として寄付されます。

La DOPPIETTAさんのジェラートは名前を見ながら選ぶのも楽しいですよ。
※写真は熱海応援セットではありません。


今回は寄付につながる情報をリストアップしましたが、いつも通り好きな店で買いものをすることも十分支援につながります。まちが元気でいることも、大切な力になるので。小沢ひもの店釜鶴など、みなさんからの応援の気持ちに応えるべくお得なセットを販売されるお店もあります。ぜひ馴染みのお店や気になるお店でもいろいろ買ってみてくださいね。


いま、2つの台風が日本に近づいています。熱海もこの連休は雨模様。どうか台風の被害が最小限で済みますように。そして、まだ行方のわからない5人の方が1日も早くご家族や大切な人たちと会えますように。
みなさんもどうぞお気をつけて。

Hygge-あたみらへん-

〝HYGGE・ヒュッゲ〟とはデンマーク語で 「人と人とのふれあいから生まれる、温かな居心地のいい雰囲気」 を意味する、他の国の言語では置き換えられない言葉。 そんな居心地いい何かを探求しながら、 あたみらへん(熱海、伊豆、湯河原、小田原、函南、沼津、三島etc...)の ヒュッゲな人やモノ、コト、暮らしを提案・紹介していくzine。 hyggeatami.info

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