ふらりと本屋へ行く日のために

もう10年以上も昔の話。
仕事で各地の書店員さんに話をきかせてもらう機会に恵まれました。


膨大な本の中から、店頭にどんな本を並べるのか。

棚の並びは出版社別、それとも作家名やテーマ別にするのか。

それぞれの棚にはどの本を、何冊仕入れて陳列するのか。

スペースの限られた棚で、どの本の面(本の表紙)を見せて並べるのか。

どんなフェアを、いつ実施して、どう飾りつけるのか。

どこまで店の個性を打ち出すのか。


よく考えてみれば当たり前なんだろうけれど
ひとつとして同じ棚はなく、訪れる客層もさまざま。
話をきくたびに、正解のない壮大なパズルのようで
ちょっとくらくらしたのを思い出します。


何気なく手に取った本も、POPに惹かれて開いた本も
それを選び、並べる人や場がなければ出合えなかったもの。
商売とはそういうものだと言われてしまえばそれまでですが
ものすごいことだよなぁと思うんです。


本を読みたいけど、いまは本屋へ行くのがちょっとこわい。
そんなときは、ぜひ通販を。


大手ネットショピングサイトも便利だけれど
応援の気持ちを込めて、個人店から通販で購入するのも楽しいですよ。
本の解説を読むのも楽しいし、品揃えもユニーク。
行ってみたくなるお店に出合えるかも。


すぐには読めないから……なんて気にする必要はありません。
手元に置いておけば、思い立ったときすぐに読める幸運が待っています。
もちろん我が家にも、そんなストックがたっぷり。
読みたい本が家にあるって、しあわせ。


しばらくは続くであろう自粛要請。
町の本屋さんを守るためのクラウドファンディングも動き出しています。

「Bookstore AID基金」


毎月300円から応援できる“本屋さんの定期購読”サービスも。

「リトルスタッフ」


個人店の通販情報がまとめられたサイトはこちら。

●里山社
「全国の通販で買える個人書店一覧」


●山縣彩さん

「絵本」や「子どもの本」と近しい独立書店&ブックギャラリー&ブックカフェ リスト


●東京都古書籍商業協同組合

「日本の古本屋」


●オンライン上に現れた商店街!

「幻影書店街」


出かけた先で、ご近所で、ふらりと本屋に立ち寄る。
そんな日常が早く戻ってきますように。


※写真はすべて、創刊号でご紹介した「ブックカフェ アラスカ」(ただいま冬眠中)の店内。

Hygge-あたみらへん-

〝HYGGE・ヒュッゲ〟とはデンマーク語で 「人と人とのふれあいから生まれる、温かな居心地のいい雰囲気」 を意味する、他の国の言語では置き換えられない言葉。 そんな居心地いい何かを探求しながら、 あたみらへん(熱海、伊豆、湯河原、小田原、函南、沼津、三島etc...)の ヒュッゲな人やモノ、コト、暮らしを提案・紹介していくzine。 hyggeatami.info

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